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能登半島地震を受けて 地震保険の必要性を考えてみよう。
保険
あおき研究員
2024.02.02

能登半島地震の実態を踏まえて、地震保険のに必要性についてあおき研究員がレポートします。

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能登半島地震を受けて 地震保険の必要性を考えてみよう。

目次

はじめに

このたびは、令和6年能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く復興がなされますこと心よりお祈り申し上げます。

1月1日の元旦にまさかの大地震。私も、実家で親族一同集まっていた時だったので、すごく動揺しました。

IT社会のおかげか、石川県やその周辺にも、ご契約のある物件がありますので、被害がどのようになっていくのか、心配でなりません。

保険代理店としてあくまで保険周辺のことになりますが、少しでも参考になればと思いお伝えできることを書きます。

今回でいえば、「地震保険」です。各保険会社(〇〇火災保険株式会社)は、現在、社員による立ち合い調査を行っています。

政府の見解では、被害は34000軒に上るとのニュースを見ました。例えば滋賀の新築アパートにクラック(ひび割れ・亀裂)が大量にできてしまい、一部損として保険がおりた、といった事例も発生しているので、周辺地域からの申請が増えれば、もっと件数は多くなるのではないかと思います。

地震保険はすべてを解決してくれるものではない

今回の地震の後、SNSを中心に地震保険の必要性が議論されているように見えます。

特に多いのが、「高い保険料を払っていたのに、思ったよりも支給される保険金額が少ない」という声です。

実は多くの人がそう感じるのには理由があります。地震保険は被害額を全て補償してくれるわけではないのです。

例えば、居住用の家屋の場合、建物を再建築する費用の最大半額までしか保険はおりません。さらにそこから、次の表のように損害の程度によって支給額は減額されます。(詳細はこちらへ)

ではやはり地震保険は不要なのかというと、そうとは限りません。

そう結論づける前に、地震の被害を受けたときに、どのような状況に陥る可能性があるかを理解しておく必要があります。

地震の被害は家屋だけではない

地震の被害というのは、もちろん家屋だけにとどまりません。

例えば、自動車。車両保険では地震の被害はお支払い対象になっていない方がほとんどです。

特約で最大50万円までは補償することもできますが、多くの方はその特約を付帯していない(そもそも知らない)という方が多いようです。

つまり自動車が被害にあった場合は自己負担となります。

次にお仕事についてです。被災している方はもちろん多くの方がお仕事ができません。つまり収入が減る可能性があります。

固定費のお支払いは継続的に発生していても、収入がいきなり0になってしまう方も少なくありません。

さらに、自営業の方が知っておく必要があるのが、オフィス、飲食店、美容室等の事業が行われているであろう物件は、地震保険は加入できない(※保険会社が独自で用意しているものがあるのですが、高額なためか加入率はかなり低い。)ので、そこは全額自己負担となる可能性が高いということです。

政府の補助も十分ではない

政府からの補助はどうでしょうか。今回でいうと半壊以上の物件の取り壊し費用は政府がすべて負担する、というニュースを見ました。また、家の損害具合に応じて、最大300万円の補助を出すという制度もあります。

いずれも数千万円に及ぶ可能性のある被害額を考えると決して十分とは言えない額です。

地震保険の役割

このように、地震の被害というのは人々の生活に非常に大きな影響を与えますが、それに対する完全なセーフティーネットが存在しないのが現状です。

そんな中で少しでもその影響を和らげる役割を担っているのが地震保険なのです。

例えば、2000万円の建物が全壊した場合、地震保険に加入していれば、最大1000万円の保険金を受け取ることになります。

もちろんそのお金で家はもとに戻せませんが、家も仕事もオフィスも失った状態から生活を再建するときに、この1000万円が大きな支えになることもあると思います。

これが地震保険の役割です。この役割を理解した上で、自分にとって必要かどうかを判断していく必要があります。

地震保険の査定方法

地震保険を申請したらどうなるのかについて補足しておきます。今回被害に遭われた方々は、まずは加入している保険会社に連絡をします。

すると、各保険会社の社員さんが、被害の遭った家屋に来て査定をします。この社員さん達は、普段は全国の支店・支社でお勤めしているのですが、被災地にに交代制で駆けつけます。1秒でも早く保険金をお支払いできるようにと、皆さん使命感に燃えて頑張っていらっしゃいました。

立ち合い時には、物件のクラック(ヒビ)等を見て、地震の被害を確認します。最近はアプリも活用されているようで、すぐに保険金の支払い可否ができることもあるようです。

また、道路が分断されて近づけないような地域は、立ち合いもできませんので、地域全体を全壊した地域としてしまい、一気に保険金をお支払いする、といったこともあるようです。すごく柔軟だなと思った次第です。

実際、被害の半分程度は既に査定が完了しているようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。保険商品というのは、弊社含めてネットでも気軽に入ることができるようにもなってきました。

しかしながら、補償内容をきちんと把握していないと、今回のような大きな災害が発生したときに資金が不足してしまうことにもなりかねません。

特に、地震保険は補償内容として限界はある一方、最も大きな資金源にもなることもお分かりいただけたかと思います。

被害に遭われた方は、安全確認が最重要ですが、その後にお金の問題が発生します。様々な補償を事前に知っておき、対策を練っておくことが重要ということですね。

今回の情報が、少しでも皆さまの安心に繋がればうれしいです。

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